
山椒大夫
森鴎外の同名小説を、八尋不二と依田義賢が共同で脚色し、溝口健二がメガホンをとった文芸作品。特に美術と撮影はレベルが高く、ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した。美しいラストシーンは、ゴダールが「気狂いピエロ」において引用したことでも知られる。 平安時代末期、農民を救うため将軍にたてついた平正氏が左遷された。妻の玉木、娘の安寿と息子の厨子王は越後を旅している途中、人買いにだまされ離ればなれになってしまう。玉木は佐渡に、安寿と厨子王は丹後の山椒大夫に奴隷として売られた。きょうだいはそれから十年もの間、奴隷としての生活を続けるが、ついに意を決して逃げ出すことにする。しかし追っ手に迫られ、安寿は厨子王を逃すため池に身を投げるのだった。
- 年: 1954
- 国: Japan
- ジャンル: ドラマ
- スタジオ: Daiei Film
- キーワード: governor, japan, courtesan, exile, banishment, prostitution, compassion, based on short story, decree, mercy, criterion, feudal japan, 11th century, ancient japan
- ディレクター: 溝口健二
- キャスト: 田中絹代, 花柳喜章, 香川京子, 進藤英太郎, 菅井一郎, 見明凡太朗