
プーチンより愛を込めて
1999年12月31日、この日、ロシア連邦初代大統領ボリス・エリツィンが辞任した。彼は自身の後継者としてウラジーミル・プーチンを指名、3ヶ月後に行われる大統領選挙までの間、ロシアの新しい憲法、国旗は若き指導者に引き継がれたプーチン大統領候補の選挙用PR動画の撮影を依頼されたヴィタリー・マンスキー監督は、大統領選挙への出馬表明をせず、公約を発表しないまま、名目は違えど“選挙運動”を展開するプーチンの姿を記録していく。ロシア各地へ足を運び、諸問題の解決、第一次チェチェン紛争の"英雄"たちへの慰問や恩師との再会を"演出"したプーチンのPRチームは、国民が抱く彼のイメージを「強硬」から「親身」へと変化させる。マンスキー監督は、オフィシャルカメラマンながら、ソ連時代の旗や国歌が使用されていることに不安を覚え、プーチンに直接斬り込んでいく。1999年と2000年の大晦日、2000年3月26日の開票日当日の、エリツィン元大統領の自宅での貴重映像を辿ることで、プーチンの本当の姿が炙り出されていく。
- 年: 2018
- 国: Czech Republic, Germany, Latvia, Switzerland
- ジャンル: ドキュメンタリー, 履歴
- スタジオ: Vertov, GoldenEggProduction, Hypermarket Film, ZDF, RTS, SRG SSR, Česká televize, ARTE, Latvijas Televizija
- キーワード: presidential election, rise to power, russian history, documentary filmmaking, christmas reunion, vladimir putin, 1990s, celebrity interview, political documentary, 2000s, russian federation, boris yeltsin
- ディレクター: Виталий Манский
- キャスト: Виталий Манский, Boris Nemtsov, ウラジーミル・プーチン, Борис Ельцин, Михаил Горбачёв, Naina Yeltsina