
1 シーズン
1 エピソード
復讐するは我にあり 2007 - Season 1 Episode 1 復讐するは我にあり
1970年12月11日。強盗殺人、殺人、詐欺、詐欺未遂、窃盗の罪で死刑判決を受けた榎津巌(柳葉敏郎)は、45歳の誕生日を3日後に控え処刑された。福岡刑務所土手町拘置支所の外では、教誨師の吉村寛惇(大地康雄)が読経をして榎津を送った。1963年、榎津は10月からの3ヵ月間に福岡、浜松で数々の詐欺や窃盗を繰り返し4人の男女を殺害、指名手配されていた。警戒の目をかいくぐって東京に入り、更に5人目の被害者となる弁護士を殺害、彼になりすまして詐欺の罪も重ねる。警察は榎津の足取りを追っていたが、自殺にみせかけた工作や様々な目撃証言に惑わされる。会津若松から北に向かっているとの情報に、捜査の手を北に伸ばしていた。翌年・1964年元日、榎津が現れた場所は熊本だった。ターゲットは、死刑囚の再審運動に尽力している教誨師・吉村寛惇。吉村が方々から運動資金を受けているとみて狙いを定め、弁護士を名乗り運動の支援を申し出て接近する。その顔を見た吉村の次女・ちか子(山口愛)は、彼が駐在所の掲示板に貼られていた指名手配犯の顔に似ていることに気づく。しかし、母・圭以子(岸本加世子)や長女・晴子(前田愛)を始め、誰もその指摘に耳を貸そうとしない…。ちか子はすぐに駐在所に走るが、そこにあったはずの手配ポスターは、既に榎津の手によって剥がされており見つからなかった。榎津は、吉村夫妻が運動に専念するため経営していた旅館を人に任せたが、その賃料が2年半前から払われていないことを聞き出す。そこに目を付けた榎津は、話をつけるという名目で画策を始め、周囲を翻弄していく…。