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水戸黄門外伝 かげろう忍法帖 - Season 1 Episode 1 #1 かげろう忍法帖(大和郡山)
水戸老公一行の諸国漫遊の旅を終えたくノ一・かげろうお銀は、久々に暇を得て故郷の大和国・月ヶ瀬村への帰路を急いでいた。月ヶ瀬ではお銀の祖父で伊賀忍・藤林一門の頭領である藤林無門が薬を作り、配下のくノ一たちが薬の行商をしながら平和に暮らしていた。 ところが、大和郡山藩十二万石に大事が勃発。次席家老・黒柳監物の讒訴(ざんそ)により国家老・津坂長左衛門が蟄居謹慎、病床にある藩主・本多忠常の病気平癒と称して黒柳が祈祷師を呼び薬湯を飲ませているが、その薬湯と御典医・宮内玄朴が調合する薬にからくりがあった。薬に南蛮渡来の毒物・砒素を混入することにより藩主を殺害し、正嫡鶴千代に代わりお尚の方が黒柳と通じて出来た子・菊丸を世継ぎにと企んでいたのである。 その監物が唯一恐れるのが水戸老公。藤林無門とお銀を通して光圀の耳に入るのを恐れた次席家老の黒柳は、根来の抜忍・髑髏党の宇陀羅坊に無門を襲撃させ、無門は宇陀羅坊の凶弾を受け絶命、お銀も髑髏党に襲われた。飛猿の報せにより水戸の西山荘でこの一件を知った光圀は急遽、助三郎と格之進を大和へ向かわせた。 お銀はくノ一たちを従え横笛小太郎、名張の翔、飛猿、そして助さんと格さんらの協力を得て髑髏党を滅ぼし、見事に祖父の仇を討つ。そして、助三郎と格之進は光圀に託されたある物をお銀に渡す。それは、光圀が書いた諸国の大名に宛てた書状であった。 そして「これまでの諸国漫遊で諸大名の政を見て悪を正してきたが、今回の大和郡山藩の内紛のように、目の届かないところが随所にある。自分に代わり、お銀を頭に藤林一門に悪を正す力を貸してほしい」との光圀からの伝言を受けたお銀は光圀の願いを快諾。 かくして、お銀率いるかげろう組の世直し旅が始まった。